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栄華の名残も今は無く [カメラ]

北海道美唄市。
かって炭坑によって栄えたこの町も、他の元産炭地と同じく衰退の一途を辿っている。
最盛期に9万を数えた人口も、相次ぐ閉山により減少し、今や2万3千余りである。

35年前、札幌から片道二時間かけて美唄工業高校に通学していた俺にとっては、個人的にも思い出の多いマチだ。
残念ながら、その母校も数年前に閉校してしまい、タバコで停学を食らった駅前の喫茶店も無くなった。

かって採炭施設や鉄道の喧騒に包まれていた常盤台には立抗櫓がひっそりとたたずみ、600以上の住宅や商店街、3つの劇場等がひしめいていた我路市街はほとんどの建物が取り壊され、かっての面影は無い。

誰も居ないヤマ、誰も居ないマチ。ふと懐かしい匂いの風が鼻をかすめた。
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LEICA D-LUX5



タグ:我路 美唄
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